"スマホ見すぎ"な令和の子が抱える深刻な闇。《陰謀論》《歪んだ正しさ》に飲み込まれる子どもたちの行く末とは
そんな中で、僕が毎回驚くのは、その拡散のされ方です。文脈を無視した一部分だけが切り取られ、Xで拡散されたり、事実誤認を含んだままYouTube動画として広まったりすることがあります。
切り取られた情報は刺激的で目を引くため、より多くの人の目に触れやすくなります。それはまるで、複雑な絵画から一部分だけを切り取って、「これが真実だ」と叫んでいるようなものです。
問題は、そのコメント欄です。明らかに事実誤認がある内容であっても、「勉強になりました」「貴重な情報ありがとうございます」といった肯定的なコメントが上位に並ぶことがあります。
動画の運営者は否定的なコメントを削除することができますし、今では低評価の数も見えません。その結果、動画の内容が「多くの人に支持されている正しい意見」であるかのように見えてしまうのです。
甘い毒を飲み続ける子どもたち
さらに厄介なのは、一度その動画や投稿に「いいね」を押すと、類似した内容が次々と表示されるようになる点です。気づかないうちに、「これが正しい意見なのだ」と思い込まされていきます。
それは、甘い飲み物を飲み続けるようなものです。最初は美味しいと感じる。もっと欲しくなる。気づけば、他の味を受け付けない体になっている。そして、自分の味覚が変わってしまったことに、本人は気づかないのです。
僕は、いわゆる「陰謀論」が令和の時代になっても廃れず、むしろ広がっている背景にも、このサジェスト機能が大きく関係しているのではないかと考えています。
一度でも特定の主張に共感すると、その主張を肯定する情報とコメントばかりが目に入り、「疑う理由」がどんどん失われていくからです。
こうして起こっているのは、単なる誤情報の拡散だけではありません。思考が固定化され、疑似的な「多数派」が形成されていくことこそが、より深刻な問題なのではないでしょうか。


















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