なぜ反省会を繰り返すチームほど同じミスを繰り返すのか? 失敗を組織の資産に変える15分の技術
マネジメントの負荷を可視化するために、本書『マネジメントの原点』では次の方程式を提唱しています。
F(合意形成コスト)=μ(摩擦係数)×N(合意内容の複雑さ)
失敗が起きたとき、組織の摩擦μは跳ね上がります。しかし、この失敗を適切に処理できれば、μを下げる絶好の機会に変えることができます。そのためには、失敗を個人の責任にするのではなく、「次に同じ状況が起きたときに、全員が迷わず動くための共通ルール」として整理し直す必要があります。
失敗を資産に変える「15分・3ステップ」
私が提案するのは、わずか15分で完了し、失敗を資産に変えるためのミーティング技術です。
STEP1:うまくいったことを5つ挙げる
自責ムードによる思考停止を防ぐため、まずは事実として機能した点を言語化し、場の温度をフラットに戻します。
STEP2:うまくいかなかったことを「事実」として整理する
「誰のせい」ではなく「何が起きたか」に徹します。主観と客観を分離し、データを淡々と棚卸しすることで、原因を明確にします。
STEP3:次に同じ状況が来たときの具体的な「行動ルール」を5つ決める
精神論ではなく、「エスカレーションの基準を変える」「コードにチェック機能を埋め込む」といった具体的な仕組みを書き出します。ここまで決めて初めて、脳は痛みを教訓へと昇華させ、負の感情から解放されます。
このプロセスを経て決定されたルールが、チームのWikiやダッシュボードに共有され、誰もが参照できる状態になったとき、失敗はもはや摩擦ではなく、チームを前に進める推進力へと変わります。
マネジメントの原点とは、超人的なカリスマになることではなく、実行までの「摩擦」と「複雑さ」を淡々と取り除き続ける技術です。この15分の習慣こそが、組織を停滞から解放する現実的な一歩となります。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら

















