4代目プリウス、密かに進む値引き交渉の実態 12月発売目前!コミコミいくらで買えるのか
ただし、これがかえって販売現場に若干の混乱も与えているようだ。この駆動用電池の違いをどのように商談でお客に説明していいのか、メーカーの「腹の内」もよくわからないので、セールスマンが手探りで判断しているのが現状である。
「将来的には、ニッケル水素電池とリチウムイオン電池搭載車でリセールバリューに大差がつくのか?」「そもそも1年後などの一部改良でニッケル水素電池搭載車はなくなってしまうのではないか?」などという疑問の声もあるようで、4代目プリウスを現状で購入するに当たっては正式発売前ということもあって未知な部分も多い。
このタイミングで購入し、この先も数年乗ることを考えれば、Aが内容としてはかなり魅力的。トヨタのセールスマンがこのグレードに注目するのも理解できる。
実際すでに予約購入したお客の動向を聞くと、やはりAの選択が多いとのこと。ただし、このままAがいちばんの売れ筋グレードとなったら、その納期はさらに遅れるかもしれない。というのもメーカーのディーラー向け内部資料のある部分には、新型プリウスのグレード別の構成比のような数値が入っていて、Sが全体の53%でいちばん多く、Aは19%にとどまっているという情報がある。
4代目「A」を狙うなら早めに動くべし?
仮にこれが予定販売構成比だとすると、4代目プリウスでAの購入を検討する人は、できるだけ早めに動き出したほうがいいかもしれない。トヨタを問わず、最近は正式な受注に入った段階で、予想とは異なるグレードに注文が集中しても、安易に生産計画を変更してそのグレードの増産を行わない傾向があるからだ。
プリウスはいまではその売れ行きから「平成のカローラ」と表現されることがある。ヒット車としては名誉のようなものだが、この状況を 「売れすぎた」と表現する業界関係者も少なくはない。
売れすぎたことで知名度は抜群となった。しかし初代や2代目、そして3代目のデビュー時のような「物珍しさ」や「ファッション性」は薄れてしまった。燃料電池車の市販車が登場し、クリーンディーゼル、電気自動車(EV)などの進化もあってエコカーが多様化する中、HVの最先端を突き詰めた4代目プリウスはいかに売れていくのか。自動車業界の今後を占ううえでも大変興味深いものとなりそうだ。
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