4代目プリウス、密かに進む値引き交渉の実態 12月発売目前!コミコミいくらで買えるのか

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詳しくは別表をご覧いただきたいが、3代目プリウスの量販グレードは価格と装備内容とのバランスが良い「S」で、支払い総額は約270万円強。対する4代目「S」は総額で280万円強と10万円前後の差となる。一方、販売現場の情報によると、4代目については内容面で充実した「A」を積極的に売っていきたいという話もある。その4代目Aを買おうと思ったら、総額は310万円強になる。

「総値引き額20万円」の情報も

気になるのが4代目プリウスの値引き条件だ。事情通によると、「予約受注の段階ですでに購入条件によっては、総値引き額で20万円ほどを引き出せるトヨタ販売店があるようです」。ただし、販売店がメーカーに発注する際に、システムを通じて入力できる車両本体の値引き額は5万円程度でしかなく、かなり渋い。

新型プリウスの最上級グレードならカムリと支払い総額も近くなってくる

事情通が明らかにする残る15万円分の内訳はこうだ。まずは、フロアマットやサイドバイザー、シートカバーなどトヨタ販売店側が売る付属品の値引き。メーカーの車両とは違って販売店側の粗利が大きいので、ここから最大で5万円程度の値引きを捻出できるという。

そして、新車を買う際、これまで乗っている車を中古車として下取りしてもらう際の査定(買い取り)額の上積みが実質的な値引きとなる。通常の査定額よりも5万円程度を上乗せする施策を採っている販売店がある。さらには自動車ローンの際に、ファイナンス会社から販売店へと支払われるバックマージンの一部。これも値引きの原資に回ることがある。これらを合算すると計20万円程度の値引きも可能になるというカラクリになる。

ちなみに、新車の3~5年後の下取り価格を割り引いてローンを支払う「残価設定ローン」について、4代目プリウスは3年払いプランで残価率50%になりそうだという情報がある。これが正しいとすると、同クラスのガソリン車は同35%ぐらいとされているので、4代目プリウスの残価設定は高めの設定になっている。

この事情通は「私が話を聞いたディーラーは『ウチはまだ値引きは渋めのほうだと思いますよ。ほかの販売店ではもっと値引きしているとも聞いています』」とも語ってくれた。

これらの値引き原資についてはメーカー側からインセンティブ(報奨金)は出ていない様子。つまりディーラーが自社の利益を削って値引きをしている。3代目プリウスが売り切れ直前のファイナルセールの段階でも、総値引きで30万円弱の値引きぐらいまでが限界だったいう話もあるので、4代目はそれに比べても値引き条件はいきなり拡大ぎみにも見える。

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