アコーディア新社長に直撃!委任状争奪戦の勝算 PGMとの統合、太平洋クラブの支援は

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ただ、アコーディアのイメージが「安くていいコースだけれども少し混んでいる」というものであるのも事実。それを踏まえて、今後の事業戦略を考えるなら、やはりプレミアムコースについては、少しゆっくりとプレーできるようにして、また、それに見合ったサービスを提供し単価をアップさせる、という形で切り分けていく。アコーディアのブランドを階層化していくことが必要だと思う。

--今後いろいろな動きがある中でとりあえずの節目は6月28日の株主総会だ。大株主側と委任状争奪戦で激突する前に、何か決着点、妥協点はないのか。

どうだろう。株主委員会も積極的に(彼らの主張を)開示しているようだが、基本的に私たちは、本当に真摯に株主の方々に訴えていかなければならないと思っている。

まず今回、コンプライアンスに抵触する事件が起きたのは事実。それについてはしっかり反省し、処分もすでに行った。再発防止策についても具体的に提示している。これをきっちり担保する、ということを株主の方に申し上げ、将来的なアコーディアのあるべき姿についても丁寧に説明していく。そうすれば、おのずとご理解いただけるのではないかと考えている。

--アコーディアの株主構成は機関投資家が60%、個人投資家が35%で、機関投資家の比率が圧倒的に多い。今回の問題が起きてから、機関投資家とやり取りはしたか。鎌田さんをはじめとした現経営陣に任せるという雰囲気は感じられたか。

今回のコンプライアンス問題については、会社として非常にスピーディにやってくれたという評価はいただいている。それとともに再発防止策がしっかり出てくるということと、事業の将来性という面で機関投資家の皆様には非常にご理解をいただいている。

--決してものすごく分が悪い委任状争奪戦ではないと。

少なくとも私たちが機関投資家の方々に説明した中では、ご理解はいただけたと思っている。

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(大滝俊一 撮影:吉野純治 =東洋経済オンライン)

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