浅草に灯る「28日間の総合芸術」の実像 上原亜衣が語った"ロック座最後の舞台"に戻る深い思惑

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上原氏の言葉を裏付けるように、現在、ロック座の客層には劇的な変化が起きている。特筆すべきは、アジア圏を中心とした外国人観光客の急増だ。浅草ロック座の齋藤社長はこう言う。

「高市さんの発言の兼ね合いで中国の団体客が減っている、みたいなニュースは見ましたが、少なくともうちは客足に影響出てないですね。インバウンドのお客さんは若い方がほとんどで、中には『18歳以下は入れませんが大丈夫?』って人もいるくらい。個人旅行で遊びに来た観光客が、ディープな体験をしたいとSNSを頼りにたどり着いているような状況だからかもしれません」

上原氏自身、海外での活動を通じて日本国内との「セクシー女優」に対する温度差を痛感してきた。

「セクシー女優は、日本だと時に下に見られることもありますが、海外ではAV女優という職業が、芸能人として扱われる感覚があります。ある意味でキムタク(木村拓哉)さんと同じような熱量で迎えてくれる。今回、わざわざ海を渡って足を運んでくださるファンもいるかもしれない。

それと、私の出演がきっかけでロック座の魅力を知った女性客が増えた面があるようで、それがすごく嬉しい。たしかに初めて出た公演では、毎日来てくださったのは、女性ファンの方々でした。来てみないと味わえない魅力がたしかにあるので、今回は海外の女性ファンを虜にしたいと思います」

浅草ロック座 上原亜衣
ロック座の常連客が自作したという劇場のジオラマ。ファンの熱量が感じられる力作だ(撮影:今祥雄)

セカンドキャリアの蟻地獄

一方で、上原氏が熱を込めて語ったのは、セクシー女優という職業が抱える「セカンドキャリア」の難しさだった。

「セカンドキャリアは本当に難しい。若いうちに短時間で高額な稼ぎを得られる、という環境に慣れてしまうと、脱ぐことが普通になってしまいます。そうなると、昼の仕事で8時間働いて得られる時給との差に耐えられなくなってしまう。お金を持っていると思われ、悪意を持った人たちが近づいてくることもある。私自身、2500万円という大きな詐欺被害に遭ったことがあります」

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