愛子さま訪問で注目されたラオス、正月は中国人ツアー客だらけのリアル。仏教行事も観光化、「映え」目当ての参拝客増加に感じた時代の変化

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残ったお菓子をおばあちゃんに渡すと、代わりにもち米をひとつかみずつ手渡された。私たちが買ったもち米と違い、炊き立てで湯気が出ている。
もらったはいいけど、どうすればいいのか。正解が分からないので歩きながら食べた。

筆者は托鉢セットが半年前の倍額になっていることに、夫は寄贈したもち米とお菓子が捨てられる(ように見える)ことにもやもやがあったが、托鉢が観光化されたことで、雇用が生まれ、経済が回っているのも事実なのだろう。

日本人も中国人も神より“映え”

托鉢を終え、すぐ近くにあるワット・シェントーン(シェントーン寺院)に初詣に向かった。16世紀に建設された同寺院はルアンパバーンを代表する観光スポットの一つで、愛子さまも訪問されている。

ワット・シェーン
ルアンパバーンのワット・シェントーン。元日の朝は中国人観光客が目立った(写真:筆者撮影)

入場料を払って中に入ると東アジアの人たちしかいなかった。こちらでは中国人ツアー客、少し向こうでは韓国人のツアー客に、ガイドがそれぞれの言語で解説している。

日本語はほとんど聞こえてこなかった。何より、昨夜は最大勢力だった欧米人が全く見当たらない。カウントダウンで盛り上がってまだ寝ているだろう。

昨年6月にシェントーン寺院を訪ねたときは、数人しか観光客がいなかった。初詣は日本独自の風習と聞いているが、元日の早朝の寺院の混雑ぶりに、アジア人は朝、寺に行きがちなんだなあと感じた。

寄進された中国人民元
ワット・シェントーンの本堂には中国人民元が寄進されていた(写真:筆者撮影)

シェントーン寺院は、黄金の祠やモザイク壁画などSNS映えする要素も多い。しかも撮影の規制がない。お供え用の花を手に祠の小窓から顔を出し、ポーズを決めている女性、上着を脱いでノースリーブのドレス(寺院では肌を出す服装は禁止されている)で写真に収まる女性……。いずれも中国人だ。

ルアンパバーンのワット・シェントーンの建築物はSNS映えする(写真:筆者撮影)
中国人観光客
ワット・シェントーンで撮影する中国人観光客(写真:筆者撮影)

ただ、同じ時期にサンタ帽をかぶってガンジス川に入り、迷惑行為をした日本人がニュースになっていたので、「これだから中国人は」というようなステレオタイプな批判はしづらい。「神より映え」目的で聖地を訪れる観光客を、ブッダがどう思っているかは気になるけど。

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後編「ますます中国色に染まるラオス、"欧米バックパッカーの楽園"はもはやハングルと漢字だらけ!?  愛子さま訪問は大ニュースだったが…」に続きます。

浦上 早苗 経済ジャーナリスト、法政大学MBA兼任教員(コミュニケーションマネジメント)

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うらがみ さなえ / Sanae Uragami

福岡市出身、早稲田大学政治経済学部卒。西日本新聞社を経て、中国・大連に国費博士留学および少数民族向けの大学で教員。現在は経済分野を中心に執筆・分析、情報発信の助言など。

未婚で出産。42歳で初婚。子どもの独立を機に世界一周後、日本とベトナムで二拠点居住。

近著に『崖っぷち母子 仕事と子育てに詰んで中国へ飛ぶ』(大和書房)『新型コロナVS中国14億人』(小学館新書)。

「東洋経済オンラインアワード」で2020年にニューウェーブ賞

X: https://twitter.com/sanadi37

公式サイト: https://uragami-sanae.jimdosite.com/

インスタグラム:https://www.instagram.com/sanadi37/

note: https://note.com/sanadi37

 

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