愛子さま訪問で注目されたラオス、正月は中国人ツアー客だらけのリアル。仏教行事も観光化、「映え」目当ての参拝客増加に感じた時代の変化
元旦、朝5時半にホテルを出て托鉢に参加した。ルアンパバーンには仏教の寺院が多くあり、地元の人々が僧侶の列にもち米や菓子、現金などを喜捨(きしゃ)する伝統が根付いている。
といっても近年はすっかり観光化し、メインストリートには中国人団体客向けに大量の椅子が用意されている。それでも初めてルアンパバーンを訪れたなら体験する価値があると思い、今回も夫と参加することにした。
夜明け前。到着が早すぎたようで、観光客はまだいなかった。現地の女性たちに早速発見された私たちは、彼女たちの陣地であろうスペースに連れていかれ、肩にかける布(パービアン)と、僧侶に喜捨するもち米、菓子を渡された。
托鉢初体験の夫、思わず目が点になった理由
地元の信者は家でもち米を焚いて持参するが、観光客には“托鉢セット”が販売される。価格を聞いたら英語ができる女性がやってきて「10万キープ(約720円)」と両手を広げた。
半年前に一人で参加したときは5万キープだったので、2人分の価格と思ったら、「2人だから20万キープね」。前回の倍じゃん。インフレにもほどがある。
「この前参加したときは1人5万キープだったよ」と交渉しようとすると、夫に遮られた。
「お賽銭みたいなものなんだから、気持ちよく出そうよ」
まあ、そういう考え方もあるかなあ。値段なんてあってないようなものだし。
15分ほどすると、中国人団体客がぞろぞろっとやってきた。ガイドが中国語で托鉢のルールを説明し、グループごとに手際よく写真を撮っていく。
筆者の右側に、韓国人らしきグループが座った、と思いきや托鉢セット売りの女性たちに中国語で「靴を脱ぎなさい」と怒られている。ここでは東アジア人=中国人のようだ。
筆者の左側には地元のおばあちゃんを挟んで、中国人団体客数十人が連なっている。おばあちゃんの前には大きなバケツが2つ。
托鉢リピーターの筆者はピンと来たが、この後の光景を見たら、夫はどんな顔をするだろうか。



















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