なぜいい人が集まる組織でパワハラが起きるのか? 認知科学が示す、部下を沈黙させる組織メカニズム
「まともな話し合いがない職場」にも合意は存在する
「うちの職場には議論なんてない。合意形成なんて行われていない」と感じるリーダーは少なくありません。しかし、どんなに不健全な職場であっても、チームが機能している以上、そこには何らかの合意が存在しています。
その正体は、沈黙・回避・同調が積み重なって生まれた「暗黙の合意」です。
「トップの言うことに逆らうと面倒だ」
「ここではイエスマンの方が得をする」
こうした声なき前提を皆が共有し、それに従って行動しているなら、それは事実上の合意として機能します。恐ろしいのは、パワハラや威圧的な環境においても、「嫌々ながら従っている」「諦めて妥協している」という状態が、歪んだ形での合意として組織を維持させてしまうことです。



















