在庫を持たない、腐敗するものを扱わない、流行を追わない--西川光一・パーク24社長(第4回)

06年2月の2335円が上場以来高値なんですが、いまだ株価はそのときの半分以下なんですよ。06年は4月から道路交通法が改正されて違法駐車の取り締まりが民間に委託されると、「駐車場業界がよくなるぞ」「パーク24いいんじゃない」、ということで株価が上がったんです。そういった環境要因があったことはわかっているのですが、経営者としては一度ついた株価の半値以下という現状は納得できません。

ですが、株式市場というのは人気やブームがあるものの、着実にやればちゃんと評価してもらえるとも思っています。株価というものは、突きつめるとEPS(1株当たり利益)とPER(株価収益率)じゃないですか。14年10月期までの中期計画ではEPSを100円にするという目標を掲げました。

--今12年10月期の予想EPSが62.6円ですから、かなり意欲的ですね。そこにたどり着くために今足りないものは何でしょうか。

やっぱり人ですよね。先代はよくこう言っていました。「昔のアメリカアニメで、小さなネズミが大きなチーズの端っこをかじっているようなシーンがあるが、われわれがやっているのもまだその程度。大きな市場のほんの端っこをかじっているだけなので、まだまだいけるぞ」と。

そのとおりだと思います。

タイムズのビジネスモデルはシンプルですし、それゆえにここまで拡大してきた。しかも市場余地も開発余地もある。そういう中で売り上げや利益をきっちり伸ばしていくために何が足りないかといえば、突きつめると人なんです。頭数という問題もさることながら、教育ですよね。私を含め全員のレベルアップをしなければいけません。

にしかわ・こういち
 1964年10月13日生まれ。89年4月アマダ入社、93年11月パーク24に情報開発部長として入社、同年12月タイムズ事業部長兼情報開発部長、94年1月取締役、95年3月営業副本部長兼東京本店長、97年4月営業副本部長兼戦略企画室長、98年1月常務取締役、2000年11月タイムズ24(現タイムズサービス)代表取締役、02年6月ドライバーズネット(現タイムズコミュニケーション)代表取締役社長、04年パーク24代表取締役社長(現任)、06年6月有限会社千寿代表取締役社長(現任)、07年11月代表取締役社長 執行役員社長 東日本事業本部長、タイムズコミュニケーション取締役、08年3月普客二四停車場股份有限公司 薫事長、09年3月マツダレンタカー(現タイムズモビリティネットワークス)代表取締役会長、11年12月タイムズ24代表取締役社長(現任)。撮影:尾形文繁

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