「今世紀最高水準」に達した国債金利――だからこそ再注目したい「個人向け国債」
個人向け国債の特徴をご説明しましょう。
通常、国債や社債といった債券を満期前に現金化する際は、そのときの市場実勢等に応じた価格での売却となり、元本が割れることもあれば上回ることもある、これがルールでありリスクです。
でも、個人向け国債は、発行後1年たてば国が途中換金に応じてくれるのです。その際の価格変動はなく、元本から直近受け取った2回分の利子を差し引いた額で中途換金ができます。
①のようなメリットがあるのであれば、通常は金利が低くなることで調整されるはずですが、ほとんど低くなっていないのです。個人向け国債・固定5年の金利は一般的な5年国債より0.05%だけ低い設計で、先月12月に募集された「個人向け国債・固定5年」の金利は1.35%で、その際の5年国債金利は1.40%でした。
「通常ではありえない」金融商品
債券や定期預金におカネを預ける際に気になる要素の一つが、「預けた後に金利が上がってしまうかもしれない」というものです。でも、個人向け国債・変動10年の金利はその名の通り変動です。現在の基調が変わらず、今後上昇すれば、保有している国債の金利も合わせて上昇するのです。住宅ローン変動金利の逆バージョンといえますね。もちろん下落すれば合わせて下がるわけですが、上昇基調であるとすればより魅力が増していることになります。
国債ですから、元利払いは国が保証します。預金や社債につきものの企業の倒産リスクのようなものはありません。
金利が低くない(固定5年)、あるいは実勢に合わせて金利が変動する(変動10年)、それでいていつでも元本近い額で換金ができる、そして国が元利払いを保証してくれる。
そんな「通常ではありえない」金融商品なんです(もちろん留意点として、なんらかの事情で国の信用力が著しく悪化する可能性がゼロではないことは頭に入れておく必要があります。その他詳細は財務省のホームページをご参照ください)。



















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