昔といまを比べると、腎臓病の常識は大きく変わりました。たとえば、以前は「腎臓が弱い人は運動なんかしないで安静にしているほうがいい」「腎臓病になったら非常に厳しい食事制限に耐えなくてはならない」「腎臓病はいったん悪くしたらよくならない」といったことが当たり前とされていました。
しかし、これらはすべてウソ。いまは腎臓病の人も適度な運動をするほうがいいとされていますし、食事もちょっとした工夫で普通の人と変わらないものが食べられるようになっています。もちろん「腎臓病はよくならない」というのも誤りで、「腎臓リハビリ」というメソッドを実行すれば、着実に進行を抑えたり病状を回復させたりできるようになっているのです。
この「腎臓リハビリ」のメソッドの提唱者として、従来の腎臓治療の“誤った常識”を大きく変えてきたのが上月正博・東北大学名誉教授。上月教授は、新著『
腎臓大復活』の中で、腎機能を強化して人生をよみがえらせていくためのノウハウを惜しみなく紹介しています。
以下では、その上月教授が「腎臓寿命を延ばすための薬とのつき合い方」について解説します。
「薬が腎機能を低下させている」ってホントなの?
日本人は薬が大好き。みなさんの中にも毎日欠かさず薬を飲んでいる方が多いことでしょう。なかには、複数の病院やクリニックの医師から何種類もの薬を処方されていて、全部飲んだら胃がふくれてしまうくらいたくさんの薬を飲んでいる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、にわかには信じられないかもしれませんが、そういった薬が腎臓に対して悪影響をもたらしているケースがかなり多いのです。もしかしたら、長年にわたって薬を飲み続けてきたことによって、知らず知らずのうちにかなり腎機能を低下させてしまっている可能性も……。
今回は、こうした腎機能に与える薬の影響について述べていきましょう。
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