築80年弱でずっと現役!日本最古の団地が移住者向けの入居募集を開始。まだまだ使える団地のすごさを見てきた

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室内の様子
8畳の和室。室内には見学用にかつて使われていた電球、館銘板などが展示されている(写真:筆者撮影)
室内の様子
織部床という、簡略化した床の間が作られている。コンパクトな部屋ながら掛け軸などで彩を添えた暮らしを、ということだろう(写真:筆者撮影)

それ以外に近隣にある、やはり昭和20年代の団地を回るツアーなどもあり、興味のある人はぜひ。少人数での見学なので抽選になることもあるが、試してみる価値はある。

移住のお試し住宅として募集を開始

また、2025年12月からは団地内の空き室3戸を改装、移住希望者用の長期お試し住宅としての募集を始めている。

対象は静岡県外に住んでいる人で、最低半年以上、最長2年まで居住することが可能。賃料は2Kの復元型住宅(間取りは変えずに手を入れた部屋)で月額4万2000円ほどからと市営住宅よりは高いが、一般的な賃貸住宅として考えるとかなりお手頃だ。

羽衣団地のレトロな雰囲気は残しつつ、キッチン、トイレ、シャワーブースなどはリニューアルされ、もちろん、畳も新しい。

次年度も他の部屋を改装、同様の用途での使用も検討されているそうなので、静岡市に住んでみたい人は注目しておくといいかもしれない。

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中川 寛子 東京情報堂代表

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なかがわ ひろこ / Hiroko Nakagawa

住まいと街の解説者。(株)東京情報堂代表取締役。オールアバウト「住みやすい街選び(首都圏)」ガイド。30年以上不動産を中心にした編集業務に携わり、近年は地盤、行政サービスその他街の住み心地をテーマにした取材、原稿が多い。主な著書に『「この街」に住んではいけない!』(マガジンハウス)、『解決!空き家問題』(ちくま新書)など。日本地理学会、日本地形学連合、東京スリバチ学会各会員。

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