「北朝鮮が"30m先"に」→銃を持った兵士にサビだらけの廃船、高層マンション、洗濯物…国境都市への7万円旅で見た北朝鮮の「意外な日常」

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断橋を歩いている時、私の素直な感想は「夜に見た時はわからなかったけど、北朝鮮って意外と栄えているんだな」だ。北朝鮮側には高層ビルがそびえ立ち、とても貧困や食料不足で苦しんでいる国には見えない。ただし川の真ん中あたりに着いた時、圧倒的に栄えている中国側と比較すると、北朝鮮側の景色はかなり寂しい印象を受けた。

橋
中国と北朝鮮を結んでいる現役の橋は左側。赤色のコンテナトラックが走行している姿が確認できる(筆者撮影)
海
左手が北朝鮮。右手が中国(筆者撮影)
断橋の先端からの景色
断橋の先端からの景色(筆者撮影)

断橋の先端からは、丸みを帯びた形をしている北朝鮮の建物がよく見えた。子供用のジェットコースターのようなシルエットも確認できた。

もっと北朝鮮に近づいてみたい……。私は予約していた北朝鮮観光クルーズ船に乗るため、来た道を引き返し、船乗り場を目指した。

30分1200円のクルーズ船から見えた北朝鮮の本当の姿

北朝鮮に接近する小型船は、30~60分ほどの間隔で運行している。乗船時間は約30分で、料金は約1200円。クルーズ船は国境を結ぶ橋を挟んで、右側に行くか左側に行くかを選べる。私はこの日、右側に進む船のチケットを購入した。が、左側にも進んでみたかったので、こちらは翌日にトライした(つまり計2回乗船した)。

それぞれの船には、私を含めて10人ほどが乗っていた。どちらの船も清潔感はあまりなく、トイレも付いていない。船では双眼鏡を10元(約220円)でレンタルできる。北朝鮮の記念通貨も販売している。

船からの景色は、圧巻だった。船は5~10分程で、北朝鮮まで30メートル近くの所まで接近する。よって私は肉眼で、北朝鮮を間近に眺めることができた。

船
中国感が強い船だった(筆者撮影)
海
右側の景色(筆者撮影)
海
右側の景色(筆者撮影)
左側の景色
左側の景色(筆者撮影)
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