エリア別「中小企業の稼ぐ力」を徹底比較! 群馬や熊本が健闘、東北地方は赤字率3割超え…格差が広がる今、"生き残り"に向け求められるものとは
地区別・産業別に中小企業の業績を俯瞰すると、多くの地域で売上は5年前を上回っている。売上高だけを見れば、日本経済は着実に拡大しているようにも映る。
だが、利益率やその変化に目を向けると、成長の「中身」にはばらつきがあることがわかる。観光業の回復や設備投資、地域特有の需要拡大など、仕事量や需要の拡大が比較的はっきりしている地域や産業では、利益率もあわせて上昇しているケースが確認できる。単価上昇にとどまらず、業務効率の改善や受注内容の見直しが進み、収益改善につながっている可能性もあるだろう。
成長の「量」よりも「中身」が問われる時代に
全体としては、売上成長率に比べて利益率の上昇は総じて緩やかで、地区や産業によっては低下しているケースも見られる。売上の成長が、収益力の強化につながらず、“利益なき成長”をたどっている可能性がある。
売上増の背景を掘り下げると、仕事量や需要の増加よりも物価高の進行で、原材料費や人件費、サービス単価など、あらゆる金額が押し上げられた結果、売上が膨らんでいる側面が大きい。
利益率の上昇幅は限定的ながらも、プラスを維持している以上、企業が生み出す利益の金額自体は着実に積み上がっている。ただ、売上が拡大する中で利益の「絶対額」は増えているが、売上の伸びほどには利益が増えていない点には注意が必要だ。
全体として赤字企業率は上昇しており、エリアを問わず企業間の格差が広がる産業も見られる。
同じ物価高、同じ人手不足、同じ円安環境の中でも、売上増を利益につなげられる企業と、そうでない企業に分かれつつある。成長の「量」ではなく、「中身」が問われる局面に、日本の中小企業は足を踏み入れている。
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