エリア別「中小企業の稼ぐ力」を徹底比較! 群馬や熊本が健闘、東北地方は赤字率3割超え…格差が広がる今、"生き残り"に向け求められるものとは

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一方、赤字企業率は21.5%から23.8%へ上昇。全体の平均数値は改善しているが、赤字に転落する企業も増加し、企業間の業績格差は拡大している。

県別 中小企業の業績動向(表:東京商工リサーチ)
県別 中小企業の業績動向(表:東京商工リサーチ)

地区別(本社地ベース)の業績を比較すると、売上規模・利益水準ともに地域間の格差は大きい。地区別で業績の回復が目立つのは関東で、平均売上高は17億96万円、平均純利益は6454万円、利益率は3.7%に達した。売上・利益ともに他地区を大きく上回り、5期前比の売上成長率も16.1%増と高水準だ。

関東内で県別の業績をみると、企業数が圧倒的に多く、中小企業の中でも規模の大きな企業が多い東京都が業績をけん引している。

このほか、平均売上高、売上成長率の高さで目立つのは、群馬県だ。製造業や卸売業、情報通信業などで平均売上高が大きく伸びている。群馬県は中小・中堅規模の製造業が多く、円安が進む状況下でうまく業績を成長させた製造業を起点に、卸・小売業、情報通信業など、幅広い産業に好業績が波及したと考えられる。関東圏に属しながら、地価・人件費が相対的に低い環境で、利益率も地方エリアの中では比較的高水準になっている。

平均売上高・平均純利益が次に大きかったのは、近畿だった。5期前と比較した売上成長率も15.0%増と関東に次いで高く、都市圏の強さが数字に表れている。

利益率・利益率上昇幅では、震災復興需要などを背景に建設業や運輸業で収益性の改善が進む北陸がそれぞれ3.53%、1.22ポイント増と高かった。

一方、数字の低さが目立つのは、東北だ。平均売上高は6億4653万円で四国に次いで低い水準、平均純利益は1392万円でワーストとなり、赤字率は唯一、3割を超えた。5期前からの売上成長率が8.7%増、利益率上昇幅0.22ポイント増と他地区と比べて物足りない水準にとどまった。

県別の売上成長率の上位は熊本、京都と地方が奮闘

県別で、5期前からの売上成長率が最も高かったのは熊本県の25.5%増。世界一の半導体受託メーカーであるTSMCの進出効果で、製造業を中心にさまざまな産業で売上を伸ばしていることがわかる。

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