「AIの使い方を学ぶのは無駄」そう言い切る人こそ、AIを使いこなして成果を出す深い理由
ここで、少し筆者自身の話をさせてください。実際にAIを使い倒している身として、AIを活用することでだいたい月に2~300万円ぶんくらいの価値は出せているという試算をしています。
具体的には、記事の執筆、データの処理、分析、市場調査、そして資料作成などです。これらは本来なら、30歳前後のそれなりに優秀なコンサルタントに外注すれば、月額数百万円はかかる業務です。それをAIへの指示だけで完結できています。
なぜこれが可能なのか。それは筆者が「AIに詳しいから」ではありません。筆者自身が過去に泥臭くその仕事をやりきり、苦労し、成果を出してきた経験があり、仕事の解像度が高いからです。「ここを調べれば答えが出る」「この構成で資料を作れば相手は納得する」という勘所がわかっているからこそ、AIに的確な指示が出せるのです。
逆に言えば、現場を知らず、顧客を知らず、成果が出る仕事の進め方を知らない人が、いくらAIの使い方を学んだところで、このような生産性を実現することは不可能です。
PCの前で唸っている前に、現場に出る
AIを使ってろくな成果を出せていない人には、共通点があります。それは「現場を軽視している」ことです。
涼しいオフィスにいたまま、PCの前でうんうん唸って、AIに「こういう企画はどう?」と壁打ちをして、それで仕事をした気になっていたりします。はっきり言いますが、そんな企画に1円の価値もありません。
いくらPCの前でAIと対話していようが、肝心の「顧客の顔」や「現場の空気」を知らなければ、ろくな案は出ないのです。なぜなら、AIには世界中の知識がインプットされていますが、「御社の顧客の今の気持ち」や「現場で起きているリアルな問題」はインプットされていないからです。


















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