「AIの使い方を学ぶのは無駄」そう言い切る人こそ、AIを使いこなして成果を出す深い理由
誤解なきように言っておくと、筆者自身もAIを使って生産性が飛躍的に向上しており、AI活用の重要性に疑いはありません。
ただ、ここで強く主張したいのは、「AIそのものを学ぶこと、あるいはAIの使い方(操作方法)を学ぶことには、もはや大した意味はない」ということです。
少し前までは「プロンプトエンジニアリング」などと言って、AIへの指示の出し方がもてはやされていました。しかし今、そんなノウハウに価値はありません。なぜなら、AIが進化しすぎて「意識しなくても使える」状態になっているからです。
プロンプトの書き方がわからなければ、AIに「これやりたいんだけど、どう指示すればいい?」と聞けばいいだけです。AIが進化すればするほど、こちらの意図を勝手に汲み取り、解釈して動いてくれます。
実際に筆者も、10年以上前に身に付けたプログラミングや統計学の知識などとっくの昔に忘れています。それでも、AIを使う際に困ったことはありません。
実際に筆者が実務でデータ分析しているときのプロンプトの例を紹介します。
”(データとビジネスモデルを説明したうえで)売上上位の商品に共通する要素をクラスタリングしたい。小売業でよく使う統計モデルがあったと思うので、売れ筋商品を見極めるようにアウトプットを作ってほしい”
これくらいの雑な指示で、非常に有用な分析結果を出してくれます。昔は数カ月もかけて分析と議論を繰り返していたものが、1週間程度で完成してしまうこともあります。
上記のような指示は、AIをいくら勉強しても考え付くことはありません。つまり、AIを使って成果を出すために、「AIの使い方」を必死に勉強する必要などないのです。
AIを使って月300万円稼げる人と、1円も稼げない人の差
では、AI時代に本当に学ぶべきことは何か。それは「なんの目的でAIを使うのか」を決める能力です。
市場をとらえ、自社の課題を理解し、顧客に求められるものを提供するために、AIに「何のために、何をさせるのか」。この「問い」を立てる能力こそが、すべてを決めるのです。


















無料会員登録はこちら
ログインはこちら