プレゼン資料作成はどこまでAIに任せられるのか。Gemini、NotebookLM、ChatGPTを組み合わせ、構成からデザイン、PowerPoint化までを検証

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もう一つ、テキストが二重に見える現象がある。ChatGPTはPDFページ全体を背景画像にして、その上にテキストボックスを重ねる。だから元のテキストと新しいテキストが重なって見えることがある。筆者は最初、画像の上に文字を重ねないよう指示していなかったので、この現象に遭遇した。前述したように、Geminiでデザイン仕様を作る段階で指示しておくのが手早い。

テキストの重なり問題
テキストの重なり問題。YAMLで「画像上にテキストを置かない」ルールを徹底すれば回避できる(筆者によるスクリーンショット)

白紙から始めなくてよくなる

この方法の肝は、AIに「0から1」を作らせて、人間が「1から10」に仕上げる点にある。構成を練る時間、デザインを整える時間、レイアウトをいじる時間。これをAIに渡して、人間は中身の精査や表現の磨き込みに集中する。

万能ではない。複雑な図表やグラフ、アニメーションの設定、会社のブランドガイドラインへの厳密な対応は、まだ人の手がいる。

それでも、白紙のスライドを前に固まる時間はなくなる。まずAIに叩き台を作らせて、そこから手を入れていく。プレゼン資料の作り方が変わりつつある。

石井 徹 モバイル・ITライター

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いしい とおる / Toru Ishii

1990年生まれ。神奈川県出身。専修大学法学部卒業。携帯電話専門媒体で記者としてのキャリアをスタート。フリーランス転身後、スマートフォン、AI、自動運転など最新テクノロジーの動向を幅広く取材している。Xアカウント:@ishiit_aroka

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