プレゼン資料作成はどこまでAIに任せられるのか。Gemini、NotebookLM、ChatGPTを組み合わせ、構成からデザイン、PowerPoint化までを検証

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順を追って説明しよう。

まずGeminiで骨格を作る

Geminiを開いて、スライドの元ネタになる資料をアップロードする。企画書でもプレスリリースでも議事録でも構わない。

架空の製品の企画書や製品画像
今回用意した架空の製品の企画書や製品画像(筆者によるスクリーンショット)

資料を読み込ませたら、こう頼む。

「この資料をもとに、製品発表用のプレゼン構成案を作って。10枚構成で、各スライドのタイトル、記載内容、使う画像のイメージを含めて。コピー可能なテキストブロックにして」

Geminiは資料を読み解いて、スライドごとの構成案を返してくる。タイトル→課題提起→解決策→機能説明→スペック→将来展望→締め、という流れになるのが普通だ。

プレゼンの目的や想定する聴衆があれば、プロンプトに追記しておくと精度が上がる。「新製品のメディア発表会用のスライドです」「店舗向けの研修用なので使い方を強調してください」といった具合だ。

Geminiへの指示
まずはGeminiに「構成案」を作成してもらう(筆者によるスクリーンショット)

構成案ができたら、同じチャットでデザイン仕様も作らせる。ここでのコツはYAML形式で出させることだ。

「この構成案に合うデザイン仕様をYAML形式で作って。テーマ、カラーパレット(HEXコード)、フォント、レイアウトパターンを含めて。レイアウトパターンはタイトルスライド、コンテンツスライド、比較スライドなど種類ごとに、テキストと画像の配置を定義して。画像の上に文字を重ねないレイアウトにして」

YAMLというのは設定ファイルに使われるデータ形式で、PowerPointのスライドマスターみたいな役割を果たす。色を#FFFFFFのようなHEXコードで指定しておくと、後の工程で正確に再現される。「画像の上に文字を重ねない」という指示は、後ほどpptxファイルへ変換する際に効いてくる。理由は後述する。

好みのトーンがあれば、プロンプトに「親しみやすい雰囲気で」「ポップなテイストで」などと追記しておくといい。

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