「最初の方からあります。悔しくて泣きながら帰ったりとかありました。物販も誰も来ないし暇ですし。今は心が強くなったので残れますけど、最初は“もう終わるね”って早めにあがったりしてました。もう惨めですよね」
決して人前で泣くことはなかった。そして惨めな気持ちを再び奮い立たせステージに上がり続けた。その頃からのうさぎゆんには自身を励ます魔法の言葉があった。
「悔しいことがあるといつも“世界に勝つ”って言ってます」
これはのうさぎゆんが自分自身を否定する言葉を浴びせるそんな世界に勝つ、という決意の表れだろう。SNSに限らず、活動を通して受けた、傷つけられるような発言はたくさんあった。「もう辞めたら」「無理だよ」という否定の言葉。そんな世界に勝つ。この言葉が今の、のうさぎゆんを強く支えている。
ストロベリィキャンディ星のお姫様
「(ストロベリィキャンディ星のお姫様という)このスタイルなのでたくさん馬鹿にされてきました、でもこのまま辞めるのは悔しいですし、なんか負けた気がするんです。それ以上にアイドルが大好きだしこれしかないって思ってます」
ストロベリィキャンディ星のお姫様、永遠の17才のうさぎゆん。彼女のアイドル人生はまだ道半ば。キラキラしたアイドルは世界にどう勝つのか。そんな物語もまたアイドルの形のひとつではないだろうか。
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