「整形しろ」「無理」「顔が終わってる」ひどすぎる誹謗中傷にも笑顔で返す「9年目のソロアイドル」"強さの秘密"

✎ 1〜 ✎ 66 ✎ 67 ✎ 68 ✎ 69
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

「小学校の頃は本当に人見知りで誰とも話せずにいました。ほんとそれがひどくて3、4年生の頃は登校拒否になるくらいでした」

今の姿からは考えられないが、小中学生の頃はずっと人と話すのが本当に苦手で授業中も先生にあてられ答えるのが嫌で嫌で仕方なかった。それでも歌だけは大好きだった。だが、家では大声で楽しく歌えるのに学校では歌えない。合唱も口パクでやり過ごす、そんな小学生だった。

「今思えばいじめられてたのかな。移動教室でまだカバンが中にあるのに教室から締め出され鍵を閉められたりとかそんなことも結構あって。でも当時は笑ってましたね」

“不幸の手紙”が下駄箱に入っていたり、いきなり同級生から目の前で「ブス!」となじられたこともあった。自身のことを振り返りながら当時受けていた仕打ちがいじめだったと改めて確認するかのように話してくれた。それでも笑っていた。恥ずかしがり屋ながらもいじめと思わず、人を信じる素直な性格であることが垣間見えるエピソードだろう。

ライブハウスの帰り道
ライブハウスの帰り道、何度も悔しくて涙したという(写真:のうさぎゆんさん提供)

コミュ症から脱却した高校生活

純粋すぎる彼女に高校の頃、転機が訪れる。

「高校で放送部に入ったんです。当時、声優の林原めぐみさんが大好きで歌はもちろん、ラジオとかも聞いて自分も話したいなと思ったんです」

憧れの人が出来たことでこれまでの内気な性格とはうって変わり、人前で話すことにも抵抗がなくなってきた。憧れから自分も自然と“声優になりたい”と思うようになっていた。

そしてその後、プロの声優になろうと学ぶこととなる。そんな中で出会った友だちと演劇サークルを組み、ちょっとしたお芝居も行うようになっていた。小・中学時代の性格から考えれば驚くべき進歩といっていいだろう。

さらには友人同士でコピーバンドを結成。これが彼女をアイドルの世界へと導くことになる。

次ページソロアイドル・のうさぎゆんの誕生
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事