「コピーバンドのボーカルでフライヤーを貼ってもらうために静岡のライブハウスにいったら、そこでアイドルのライブを目にしたんです。それをみたら“私もアイドルやりたい”って思ったんです。その後、すぐにそのライブハウスの店長にアイドルとして私も出演したいですってお願いしました」
衝撃的な出会いだった。静岡にいながらアイドルが出来るんだ。それに圧倒された。アイドルとして何をどうすればいいのかもわからないまま、とりあえず出演するイベントは決まった。ソロアイドル・のうさぎゆんはある種の勢いで誕生したわけだ。
「チェキもわからないし、何を準備したらいいかまったくわからないまま始めました。とくかくアイドルとしてステージに立ちたいと思い必死でしたね」
それまでライブアイドルを見たことがなかった。でも静岡でもアイドルができるんだということに衝撃を受けた。そこから行動するまでが早かった。この行動力こそが今のうさぎゆんのアイドル活動を支える強みのひとつであろう。
デビューしてから訪れた地獄の日々
「デビューライブは友だちなんかも誘って人は集まったのですが、その後はもう大変でしたね。そこからが地獄でした」
準備期間わずか1カ月。自ら地獄と語る日々が長く続くことになる。新しいファンが増えては減りとその繰り返し。ライブの数は増えてもプラスマイナスゼロという感覚の日々との戦い。セルフプロデュースということもあり、孤独な戦いが続く。さすがに心が折れる瞬間はなかったのだろうか。


















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