「払える範囲内でいちばんいい部屋を選べ」「マイホームは買え」金融業界20年超のアナリストが語るはじめての"家"と"不動産投資"

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近所を散歩するついでに売りに出されている物件を見て、雰囲気を尋ねてみるのもいいし、買いたい物件のモデルハウスを見学するのもいいだろう。知れば知るほど見えてくる、という言葉の意味を理解できるはずだ。

「買う条件」を決めても縛られないこと

❷住みたい地域や坪数、価格帯、資金調達の計画は事前に

住んでみたい地域や部屋の広さ、価格、資金調達のプランなどについては、ある程度見積もってからはじめること。そうすれば失敗を最小限に抑えられる。

不動産も市場だから、上がる時期もあれば、下がる時期もある。

相場が上がっているときは、買いたい物件が値上がりする焦りから、イマイチな物件をさほどよくない条件で買ってしまいがちだ。反対に相場が下がっているときは、しばらく値下がりが続くんじゃないかという予想から、不動産への興味を失ってしまう。でも、不動産は人生に欠かせないもの。

希望する地域と坪数、価格をあらかじめ考えておいて、条件を満たす物件に出会ったときは、ためらわずに決められるように準備を進めなければならない。

❸「前向きな妥協」をする

初心者はいろいろなところから話を聞くから、交通の便がよくて、インフラが整っているマンションを探しがちだ。でも、条件をすべて満たす物件はかぎられているうえに、そのような物件は必ずと言っていいほど高く売りに出される。こうなると買うのは難しい。

そんなときは、たとえば3つの条件のうち、1つ欠けていたとしても、あなたの住みたい家を選ぶ知恵が必要だ。

気に入った物件が手に入ったら、住んでいて満足できるし、値下がりしたとしても、そこに自分が住んでしまえばいい。あなたに出て行けという人は、誰もいない。あなたがその家の主だからだ。

ただ、どんな場合であれローンが返せる範囲にすること。住みたい家に住んでみれば、家があなたに与えてくれる安心感がどれだけ大きいのか感じられるはずだ。

パク・ソヨン 投資アナリスト

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Park So Yeon

韓国ソウルの大手投資企業で働く現役投資アナリスト。

ソウル大学東洋史学科卒業後、同大学院で経済学修士号を取得。投資のプロとして20年以上のキャリアを積み、大手メディアでコメンテーターとしても活躍。これまで「毎日経済証券大賞」「ソウル経済今年のアナリスト賞」等、受賞歴多数。これまでに出会った数多くのお金持ちから学んだ知見など「お金と人生に対するもっとも役に立つアドバイス」を凝縮した著書『投資家の母が20歳になった娘にどうしても伝えたいお金の話』がある。

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