「払える範囲内でいちばんいい部屋を選べ」「マイホームは買え」金融業界20年超のアナリストが語るはじめての"家"と"不動産投資"

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家は衣食住の1つで、生きていくには欠かせないものだから、賃貸であれ、持ち家であれ、1つは持っていなければならない。ブランド品は買わなければそれまでだし、投資もやらなくても問題ないけれど、家はちがう。

誰でも会社から帰って体を休める場所が必要だ。だから、マイホームを手に入れると、衣食住のうちの1つは解決したという自信と心の安定を得られる。家を持っている人と持っていない人とでは、人生のとらえ方や生き方が180度異なるのは事実だ。

「最初のマイホーム」の選び方

「マイホームの購入」という観点から不動産を考えてみたときに、いくつか助言をするとしたら、次のようなものがある。

❶投資用の物件と住む家を同じにする

お金がなくて焦っているからと言って、よく知らない地域で投資をするのは禁物だ。なぜなら、よく知らない地域だと、入居者の管理が難しく、周囲の環境、売買するにあたっての好条件などをよく知らないため、買い手を見つけるのに手こずり、長期間手放せなくなってしまう場合が多いからだ。

いくら人気の地域だとしても、10年間物件を手放せなくなると、人生でいちばんの黄金期といえる時期に、まとまったお金を別の用途に使えなくなってしまう。かなりの損失を被ることになるのだ。

だから、はじめて不動産を買うときは、できるかぎり投資用と居住用を同じ物件にしたほうがいい。それが難しい場合は、取引が盛んに行われていて、需要が多い地域を選ぶべきだ。そうすれば、不動産を現金化するのがたやすい。

そういった意味では、どこではじめて暮らしてみるかがとても重要だ。

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