「国産から輸入車」と「輸入車から輸入車」乗り換えた人の年齢・年収・志向に違いはあるか?

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
輸入車の購入者を「国産車から乗り換え」と「輸入車から乗り換え」の2パターンに分けて分析(写真:メルセデス・ベンツ日本)

近年、日本の新車市場で輸入車の存在感が増している。

日本の新車市場に占める輸入車のシェアは、1980年代には軽を含む全体で1〜2%台だったものが、2020年以降は登録車ベースで約1割弱、軽を含む全体でも5〜6%程度までじわりじわりと増加している。

では、輸入車を新車で購入しているのは、どんな人たちなのだろうか?

「国産車から輸入車へ乗り換えた人」と「輸入車から輸入車へ乗り換えた人」の2軸から、新車輸入車の購入者像を明らかにしていく。

<分析対象・サンプル数>
国産車から輸入車へ乗り換えた人:2068名
輸入車から輸入車へ乗り換えた人:5473名
※分析対象は2020年1月以降の新車購入者
※使用データは市場調査会社のインテージが毎月約70万人から回答を集める、自動車に関する調査「Car-kit®」
この記事の画像を見る(13枚)

輸入車の市場はいま

はじめに直近の輸入車市場の状況を確認したところ、次の3つの特徴が現れた。

(1)輸入SUVの強さ

日本自動車輸入組合(JAIA)がまとめた2024年度の車名別販売台数の上位20車種のうち、11車種がSUVである。

(2)電動化・先進技術を求める層が購入

日本政府はBEV・PHEVなどの電動車に補助金や税制優遇を付けており、電動化を後押ししている。

PHEV(プラグインハイブリッド)は大容量バッテリーを搭載し、電気のみでも走行できるハイブリッド(写真:Volvo Cars)

日本全体で見るとBEV比率自体は2%程度と低く、近年は販売台数が前年比を下回る状況にもあるが、「せっかく買うなら、BEVらしいデザイン/テック感のあるクルマを」と考える層にとっては、テスラや欧州勢のBEVは選びやすい選択肢になってきている。

(3)中国・韓国メーカーの参入で「手の届く輸入車」が増えた

具体的にはBYDとヒョンデ。中国のBYDは、2024〜2025年にかけて日本での販売を伸ばし、JAIAの輸入ブランドランキングでトップ10入りする月も出てきている(2025年5月)。

次ページ購入者の年代構成、年収の違いは?
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事