「国産から輸入車」と「輸入車から輸入車」乗り換えた人の年齢・年収・志向に違いはあるか?

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

具体的な車種(シリーズ)で見ると、両者ともに上位車種は、BMWミニ「MINIシリーズ」、フォルクスワーゲン「T-Cross」「ゴルフ」「ポロ」「T-Roc」、BMW「2シリーズ」「3シリーズ」、メルセデス・ベンツ「Aクラス」「GLA」「GLB」、テスラ「モデル3」、フィアット「500」、ボルボ「XC40」、アウディ「A3シリーズ」、ジープ「ラングラー」などである。

これら上位車種を見わたすと、予算500万円以内で選択肢に入ってくる車種が複数あることがわかる。

たとえばここ数年、輸入車の裾野を広げている「T-Cross」、シトロエン「C3」、アウディ「Q2」のような、各社がエントリーモデル的な位置づけで展開するコンパクトサイズの車種だ。

フォルクスワーゲン「T-Cross」は336万8000円~(写真:フォルクスワーゲン グループ ジャパン)

これらは400万円前後と国産のコンパクト~ミドルSUVとそこまで違わない価格帯であり、「少し背伸びをすれば手が届く輸入車」と言える。加えてBYDやヒョンデといった新興ブランドが、300万円を下回る低価格帯のBEVを投入し、新しい選択肢を提供している。

「テスラ=高級車」ではない!?

BEVの代表格であるテスラ・モデル3は、クルマにあまり詳しくない人からすると高級車のイメージがあるかもしれないが、必ずしもそうではない。テスラは頻繁に価格改定しており、モデルで3も数十万円単位の値上げ・値下げが何度も行われている。

本稿執筆時点での車両本体価格は531万3000円~(RWD)だが、BEVのため補助金が適用され、テスラの公式ホームページによると「東京都在住の方が、モデル3を新車購入する場合最大187万円の補助金対象」だという。

テスラのエントリーモデル「モデル3」(写真:Tesla)

187万円の内訳は、国のCEV補助金:87万円、東京都のZEV補助金:80万円、さらに千代田区のクリーンエネルギー自動車購入費等助成制度:20万円。東京都以外に在住の場合、多くは国のCEV補助金のみとなるが、それでも87万円が補助されるため、実質的な価格は450万円程度からとなる。

昨今は国産のSUVやミニバンでも450万円という価格は珍しくなく、モデル3は決して高嶺の花のような価格設定ではない。

次ページ「購入理由」に違いはあるか?
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事