「国産から輸入車」と「輸入車から輸入車」乗り換えた人の年齢・年収・志向に違いはあるか?

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「それは最安グレードで語っているからではないか」という見方もあるかもしれないが、RWD(531万3000円)のひとつ上となる「ロングレンジ AWD」の価格は、621万9000円〜。

RWDとの価格差は90万円ほどだが、東京都のZEV補助金が使えるのであれば、その増加分はほぼ相殺される。実に戦略的な価格設定だ。

購入のきっかけや前提条件の違い

「国産車から輸入車」と、「輸入車から輸入車」を購入した人々の大きな違いとして、「購入理由」があげられる。

複数回答形式で聞いた選択肢のうち、「新しい車を買って気分を一新したくなった」を選んだ人は、「輸入車から輸入車」を購入した人が14%なのに対し、「国産車から輸入車」は24%と高かった。

同様に、「自分の個性にあった車を持ちたくなった」も、「輸入車から輸入車」では4%だったが、「国産車から輸入車」は14%であった。

7人乗りSUVとして人気のメルセデス・ベンツ「GLB」(写真:メルセデス・ベンツ日本)

また「購入のきっかけ」(複数回答形式)のうち、「営業スタッフの話を聞いた」を理由にあげているのは「輸入車から輸入車」の32%に対し、「国産車から輸入車」は12%と低い。

これまで購入していたディーラーとの関係性の有無や深さが、如実に出ていると言えよう。

上述の通り比較的リーズナブルなエントリーモデルもあるとはいえ、輸入車はラグジュアリーなイメージが強く、「気持ちの良い購入体験・保有体験」を求めるオーナーが多くいるであろう。

ゆえに販売店や一人ひとりの営業スタッフに求められる品質レベルは高い。

輸入車ディーラーはホスピタリティの高さも売りのひとつとなる(写真:フォルクスワーゲン グループ ジャパン)

なお、「購入の前提条件」のデータに目を移すと、「メーカー」と答えた人は「国産車から輸入車」が46%であるのに対し、「輸入車から輸入車」は62%と高い。一度輸入車に乗った人は、ある程度メーカーが絞り込めている状態で購入検討に入っている。

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