質問者さんがさらに気になるのは、子供が不安そうにしているときの接し方だと思います。
ここで、僕自身の浪人時代の話を、質問者さんにぜひ知っておいてほしいんです。
「日光浴びなさい!」僕自身の浪人時代のエピソード
僕は浪人中、本当に暗かったです。
「もう無理だ」「受かる気がしない」「勉強しても伸びない」
こんなことばっかり言っていました。勉強机に向かってもすぐに落ち込むし、朝も起きられないし、家の空気は確実に最悪だったと思います。
そんな僕に対して、母は……
一切、空気を読みませんでした!!!
朝、布団でくすぶっている僕の部屋にいきなり入ってきて、カーテンを開け、窓を全開にして、「ほら、日光浴びなさい!」と叩き起こしました。
また、どんなに受験が近づいていても、僕は犬の散歩に毎日駆り出されました。「僕は勉強しなきゃいけないんだけど!」と愚痴ると、「家族なんだから犬の世話くらいしなさい!」と怒られました。
散歩しながらため息をつくと、「わたしの気分が落ちるからため息つかないの!!」と注意されました。そして極めつきは、「後ろ向きなことを言ったら、その都度お小遣い100円減らすからね!」と言われ、散歩中に僕がネガティブ発言をするたびに、母はわざとらしく「はい、チャリン」と言ってきました。
でも今思えば、母の態度は本当に正しかったと思います。
人間の感情は簡単に感染します。子供の不安は母親に伝わり、母親の不安はまた子供へ返っていく。この負のスパイラルが家庭に広がると、受験生はどんどん気力を失っていきます。
母が叱っていた「わたしまで気分悪くなるから、暗いこと言わないで」というあの言葉は、実はめちゃくちゃ本質的なんだと思います。
親の精神状態は、そのまま子供のメンタルに直結します。だから母が明るく見えるよう努力すること、家庭にポジティブな空気を作り続けること、これは受験生本人がどれほど勉強するかと同じくらい、重要な意味があると思います。



















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