「受験生のサポート、何すればいい?」 親の相談に東大生が回答!合格者が一番「うれしかった」と答えた意外な振る舞いとは

✎ 1〜 ✎ 26 ✎ 27 ✎ 28 ✎ 29
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

僕らは東大生に対して定期的にアンケート調査をしています。その中で「受験期、お母さん・お父さんのどんな関わりがうれしかったか」という項目があるのですが、そこで圧倒的に多かったキーワードがあります。

東大生のアンケートで見えた「意外な真実」

それは 「笑顔」 です。驚くかもしれませんが、「母親が明るかった」というだけで救われた、という声は本当に多いです。

たとえばこんな回答がありました。

「受験が終わったら旅行行こうね」と母がよく話してくれたことが支えになった(東大文学部・3年)
母親が受験期も普段とまったく態度を変えなかった。それが逆に安心につながった(東大経済学部・3年)

ここに共通しているのは、「受験期でも家の空気が暗くならなかった」ということです。

質問者さんも感じていると思いますが、受験生本人はどんどんピリピリしていきます。模試が近づくたびに胃が痛くなるし、夜眠れなくなるし、細かいことにも敏感になります。そしてそれにつられて、家庭全体がギスギスしがちなんですよね。

だからこそ、親御さんがあえて“明るさ”をキープする意味は大きいと思います。その空気感が、受験生のメンタルを守る“最後の砦”になるんです。

もちろん、東大生が言う「母親がいつも通りだった」というのは、お母さんの“余裕”ではありません。

むしろ、すごい努力だったはずです。息子がスランプでイライラしていても、結果が見えなくて不安に押し潰されそうでも、親は親で不安なのに、それでも平常心を装って明るく振る舞う。

これは簡単なことではありません。でも、その「普通に見える振る舞い」こそが、受験生にとっては支えになる。

「家だけは安全地帯」という空気を作ってあげることが、親にしかできない役割なんです。

次ページ子供が不安そうにしているときの接し方は
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事