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「幹事だけポイント貯まるのずるくない!?」 → 「いや、幹事クソ大変だから」と批判続出…《S.RIDE》の広告が"不適切ではない"のに取り下げのワケ

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  • 西山 守 マーケティングコンサルタント、桜美林大学ビジネスマネジメント学群准教授
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この投稿は、広告ではないがPR活動の一環として運営している公式アカウントによるもので、エイプリルフールに企業アカウントがよく行う「ウソ投稿」だった。投稿文に「#エイプリルフール」のハッシュタグも付いていたのだが、「誤解を招く」「不謹慎だ」との批判を浴びてしまった。

これに対して、ほっかほっか亭は謝罪したが、投稿は取り下げていない

不謹慎だと批判を集めてしまったエイプリルフール投稿(画像:ほっかほっか亭公式Xより)

また、現在放映中のあのちゃんが出演する、クレジットカードのライフカードのCMは、画面が大きく揺れる演出が一部の視聴者に不評を買っており、「酔う」「気持ち悪くなる」という声が少なからず出た。

しかしながら、同CMは放映され続けている。おそらく、企業側は批判を把握してはいるが、悪影響と効果とを勘案して継続の判断をしていると思われる。

逆に、取り下げて批判された事例として、8月に食品メーカーのミツカンが公式Xに投稿した内容が挙げられる。この投稿も広告ではないが、ほっかほっか亭と同様にPR活動の一環で行われたものだ。

具なしの冷やし中華と同社のつゆの写真に「冷やし中華なんてこれだけでも充分美味しいです」の文章が添えられていた。投稿自体は当たり障りのないもので、一見すると批判されるような内容ではないように見える。

しかし当時、SNSで「そうめんを作るのは重労働か否か」という論争が巻き起こっており、その文脈の中でミツカンの投稿が受け取られ、「家事負担を軽視している」「女性蔑視だ」といった批判を浴びた。

ミツカンは投稿を取り下げて謝罪をしたが、それに対しても「クレーマーに屈した」「過剰な対応だ」という批判が起こった。

この例にみられるように、「批判を浴びたら取り下げる」という対応は必ずしも適切とは言えない。では、どういった判断をすればよいのだろうか?

取り下げを判断する「2つの視点」

批判を浴びたときに、取り下げを行うか否か、さらには謝罪するか否かを判断するうえでは、さまざまな要素を検討する必要があるのだが、本質的に重要なのは下記の2点だ。

 ・表現自体に問題はあったか
 ・不快に思う人、不適切だと思う人がどのくらいいるのか

次ページが続きます:
【表現自体は不適切とは言えないが…】

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