「幹事だけポイント貯まるのずるくない!?」 → 「いや、幹事クソ大変だから」と批判続出…《S.RIDE》の広告が"不適切ではない"のに取り下げのワケ
筆者自身は、忘年会に限らず会食の幹事を務める機会は多いし、お店やクレジットカードのポイントも貯めているのだが、S.RIDEの広告を見ても不快には思わない。「(飲食店だけでなく)タクシーでもポイントが貯まるんだったらいいな」と素直に受け取った。もっとも、タクシーに乗る機会はほとんどないが――。
「一部の人が不快に思っている」というS.RIDEのようなケースにおいて、広告を取り下げることは正しい判断なのだろうか?
誇大表現や虚偽表現など、法に触れるような表現が発覚すれば、当然のことながら取り下げるのが通常だ。違法行為ではなくとも、性差別・人種差別・職業差別に当たるような表現、性的・暴力的な社会倫理に反するような広告も取り下げられることが多い。
見た人が「不快な思いをした」といった事例では、取り下げる場合と取り下げない場合、両方のケースがある。
取り下げたことで逆に批判を浴びたケースも…
今回と似た事例として、2021年に山手線品川駅のコンコースのディスプレイに掲出された「今日の仕事は楽しみですか。」という広告を思い出す。
この広告は「仕事なのに楽しいも何もない」「見た人を傷つける」と大きな批判を呼び、広告主の株式会社アルファドライブ(NewsPicksの法人営業を行っている企業)は、翌日に取り下げを決定し、謝罪を行った。
このメッセージは、品川駅を通勤で利用しているビジネスパーソンにとって共感性が高いものであったが、それゆえに強い反発も買ってしまったものだと言えるだろう。
一方で、取り下げなかった事例、取り下げたことで逆に批判を浴びた事例もある。
前者の事例としては、今年4月1日に弁当チェーンのほっかほっか亭が公式Xアカウントに投稿した「本日よりライスを販売停止します。」の投稿が挙げられる。



















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