「株価上昇が日本の未来を明るくする」元・大和証券部長が考える「日経平均5万円時代」の本当の意味とは?

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ここで話をあなたの年金に戻しましょう。

あなたが年金を受け取る頃、果たして世の中はどうなっているのでしょう。この数年ですら国際情勢は目まぐるしく変わり、AIに代表されるテクノロジーは想像をはるかに超える進歩を遂げたことからも、将来のあなたを取り巻く環境がどうなっているのかなんて想像もつきませんよね。でも、ほぼ確実にいえることは日本の少子高齢化が進んでいることです。今の若者が少ない以上20年後の大人も少ない。年金保険料を納める現役世代が少なければ、リタイア世代が受け取る年金支給額も少なくなるわけです。かつて「老後2000万円問題」で話題になった、将来不安の大きな理由の1つです。

不足が生じた際に補う重要な役割を果たすのが、GPIFが運用する年金積立金であり、そのカギを握るのが株式というわけです。

誰もが抱かざるを得ない将来不安を減らしていくには、年金積立金のさらなる増加が必要であり、そのためには株価上昇がどうしても必要なのです。

株価上昇は国民一人ひとりを豊かにする

株価上昇により恩恵を受けるもの、それは年金積立金に限りません。企業年金や401k、iDeCo、生命保険、様々な形であなたのお金は日本企業の株式に流れています。株価上昇はあなたの未来を確実に明るくしていくのです。

冒頭の疑問に戻りましょう。

株価が上がると、いいことはあるのでしょうか?

答えは「いいことしかない」、そう考えます。

株価上昇は国民一人ひとりを豊かにします。豊かになり明るい未来が見えれば多くのことに前向きになれます。

企業の時価総額上昇は、競争力の源泉である資金調達力の向上を意味し、企業を強くします。設備投資、研究開発、M&A、人材投資……いずれも激しい競争の中、勝敗を分けるのは資金調達力であり時価総額の伸びと大きさなのです。

個人が豊かになり、企業が強くなれば、日本の税収も増え、財政も健全化に向かい、社会保障や福祉、教育、国際協力といった政策に対する余力も生まれ、自ずと国際的な存在価値も高まります。

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