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「残りはこいつに聞いて」 《自分そっくりアンドロイド》で脚光の阪大教授、取材時間オーバーで退室→ロボットに対応引き継ぎで見た"驚愕の光景"

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――8:2の割合でコミュニケーションが円滑にいくと。

石黒:そうです。相手の模倣や共感した話ばかりでもダメで、2割は相手にはない自分らしさ、オリジナリティを表現しておかなければならない。たとえば仲のいいメンバーでお酒を飲むときに、どれだけ新しい話をしていますか。ほとんど同じ話を繰り返し話していませんか?

――たしかに。ずっと思い出話みたいな……。

石黒:そうでしょう。でも、時々新しいことを言わないと飽きてくるじゃないですか。それが2割くらいだとバランスがいいんです。

しかし、そうやって、「相手のことをわかっている」「相手が自分のことをわかっていてくれる」と思っていても、たったひと言で関係性が崩れることもありますよね。ちょっとしたことで、友達じゃなくなってしまう。それって、おかしいと思いません?

――ああ、ありますね……! 関係性が崩れてしまうのはなぜなんでしょう。

石黒:相手への模倣や共感を、非常に表面的にやってしまっているからです。ほとんど挨拶みたいにやっていて、心の奥底では共感していないからですよ。だから相手に共感していないときは、つまんない顔をしておいたほうがいいんです。でも、つい人間って、相手に合わせてしまうし笑顔を浮かべてしまう。

――それ、かなり身に覚えがあります……。

石黒:笑顔を安売りすると、感情の価値が下がります。笑顔を安売りしないほうがいい。ずっと笑っている人って、本当に楽しいのかどうかわからないじゃないですか。心がこもっていない笑顔は、関係性を表面的にしてしまいます。

「人間」は、科学技術を使って進化してきた動物である

――愛についてはどう考えられていますか?

石黒:愛はかなり一方通行だと思います。相手のなかに自分を一方的に見つけて、欲しがる。それが愛で、「心」とは別のものだと考えています。

――愛には心がないと?

石黒:愛の定義にもよりますが。「心」を感じ合うみたいな関係性を愛という人もいますよね。相手を一方的に欲しがる愛、お互いのなかに自分を見つけ合う愛、両方あると思います。

「難しい問題ですがね…」と悩みながらも真摯に答えてくれた(撮影:ワダハルキ)
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