「なんでママは物投げるん?」「知らん、声出すなや」 毒親サバイバーの29歳女性、父母の喧嘩が"日常茶飯事"でも「グレずに大人になれた」深い理由

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つらいときは目の前の海に飛び込んだり、あてもなく釣り糸を垂らしてみたり、日が暮れるまで砂浜を走ってみたり。そんな日々では、どんなにつらく苦しくても、非行に走りようがなかったのだ。

こうした偉大な自然環境に加え、筆者のそばにはいつもドラえもんの存在があった。幼少期からドラえもんを見ていたおかげで、そのかわいさに、その勇気に、その誰かを想う気持ちに心を守ってもらえたのだ。「島の自然」と「ドラえもん」。この2つがなければ、生き延びることを諦めてしまっていたかもしれない。

過酷な幼少期を生き抜いた「毒親サバイバー」

我ながら過酷な家庭環境で育ったと思うが、現在に至るまでどうにか生き抜くことができた。そして、この歳になり、「毒親サバイバー」という言葉を知った。

筆者は、自身のことを「どこに出しても恥ずかしくない毒親サバイバー」だと思う。「助けて」というSOSに応えてくれたたくさんの人たちに感謝しながら、今日も毒親サバイバーとして生きている。

ところで冒頭、筆者は『のび太の新魔界大冒険〜7人の魔法使い〜』がリメイク作品だと述べたが、リメイク映画は、往々にして旧作より低く見られがちだ。例に漏れず、旧作から新要素を追加した新魔界大冒険は、実はファンの間でもあまり評価の高い映画ではない。

でも、それでも筆者にとっては大切な作品なのだ。ふとした拍子に幼少期のつらい記憶が思い出されても、のび太たちの冒険が筆者の心を守ってくれるのだから。

押入れの人 Webライター・マンガ編集者

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おしいれのひと / Oshiire no hito

児童指導員、メーカーのEC担当バックオフィス、Webマーケティング会社のディレクターなどを経てフリーランスのライター・編集者に。累計100万円以上ドラえもんグッズに使った自称ドラえもんガチ勢。

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