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患者の家族が急死、初めての出産、排泄で失敗…こんなときの「いいケア」とは? 医師や看護師と本気の対話を重ねてたどり着いた"本質"

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その意味で、観点を明確にせずに本質観取を進めてしまうと、袋小路に陥ってしまうことがしばしば起こります。なぜ、何のために本質観取をやるのかが共有されないために、参加者みんなが茫漠感の中に投げ出されてしまうといったことが起きてしまうのです。

「いいケア」の本質観取の時に共有された問題意識は、やはり、患者さんに対して「いいケア」ができる医療者になりたい、というものでした。「いいケア」の本質が分かれば、実践者として何を意識すればいいかが分かるに違いない、と。

このように、自分たちは何のためにこの概念の本質観取を行うのか、そのことをまずはある程度はっきりさせた上で、本質観取の対話に臨むことが重要です。

(2)さまざまな体験例、具体例を出す

次は、そのテーマについての体験例や具体例を、みんなでたくさん挙げていくフェーズです。

ここで挙げる例は、自身の直接的な体験でもかまいませんし、伝聞体験でもかまいません。小説、映画、アニメなどの作品を、1つの体験の材料にしてもいいでしょう。 重要なのは、本質観取においては、外的な知識を持ち寄るのではなく、あくまでも体験に即した事例や言葉を持ち寄るのが原則ということです。

というのも、本質観取は、誰が豊富に知識を持っているかを競うのではなく、参加者が内なる確信や信憑を持ち寄ることで、納得感ある洞察を見出し合う場であるからです。こんな学説がある、あんな研究知見がある、ということを持ち寄るのが目的ではありません。

もちろん、その場の本質観取に資するものであるなら、議論のたたき台として、外から持ってきた知識を共有することは必ずしもNGではありません。でも、本質観取は特別な知識を原則必要としない、誰にでも開かれた対話の場です。このことを、参加者の間でまずは確認しておきましょう。

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【「看護学生だった時に父が急死して…」】

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