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「幸せ」って、いったい何? 「嬉しい」とは別? フランス人留学生との《本質観取》のなかで見えてきた"深すぎる答え"とは

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「幸せ(ボヌール)とは何か」を、フランスから来た留学生との議論を通して考えました(写真:Ideya/PIXTA)
「本質観取」とは、文字通り、物事の“本質”をつかみ取るための思考法です。
たとえば、幸せとは何か? 自由とは何か? 正義とは、愛とは、友情とは、希望とは、よい社会とは、よい教育とは何か? こうした問いに、「なぁるほど、それは確かに本質的だ」と誰もがうなってしまうような考えを見つけ出し、それを言葉に紡いでいくこと。それが本質観取の営みです。
今回は、この本質観取について綴った苫野一徳氏、岩内章太郎氏、稲垣みどり氏の3者による新刊『本質観取の教科書 みんなの納得を生み出す対話』(集英社新書)から、フランスの留学生らと考えた「幸せ(ボヌール)とは何か」についての実践的な議論と、辿り着いた“答え”をご紹介します。

ここでは、本書で論じてきた本質観取の手順やファシリテーションのコツを振り返れるようコメントを入れながら、私たちがこれまでに実施してきた本質観取の模様をご紹介したいと思います。

「幸せ(ボヌール)」とは何か?

日本語教育の現場での本質観取の例を挙げます。以下は、フランスから来た留学生2人と、稲垣、岩内の4人で行った「幸せ(ボヌール)の本質観取です。

留学生の日本語のレベルは、中級から上級(日本語能力試験 【JLPT】のN2[2級]からN1[1級])。ファシリテーターは稲垣が務めました。

興味深かったのは、対話を続けているうちに、日本語の「幸せ」からフランス語のBonheur(ボヌール)へと、本質観取の中身が変化していったことです。

確かに、辞書的には「幸せ=Bonheur」です。 でも、対話が重ねられる中で、両者は単純なイコールでは結べないことが見えてきたのです。

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【具体的な体験例から「幸せ」を考える】

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