「幸せ」って、いったい何? 「嬉しい」とは別? フランス人留学生との《本質観取》のなかで見えてきた"深すぎる答え"とは

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

そこで、まずはBonheurの本質観取を行うことになりました。できれば続けて日本語「幸せ」の本質観取を行いたかったのですが、この時は時間切れでそこまでたどり着きませんでした。

でも、これはこれで、意義深い本質観取になりました。日本語とフランス語の微妙なニュアンスの違いや共通点の理解を深める時間になったからです。本質観取は、やはり最良の外国語教育・言語教育になりうることを実感した時間でした。

「幸せ」を感じるのは、どういう時?

稲垣:では、まずは具体的な体験例をどんどん挙げていきましょう。みんなはどういう時に「幸せ」だなあって感じますか?

Aさん(学生1):好きな音楽を聴いている時は幸せですね。

Bさん(学生2):家族や友達と一緒に時間を過ごしている時、幸せを感じます。

岩内:自分はおいしいものを食べている時かな。一番幸せなのは、風呂上がりにビールを飲んでる時。みんなもそうじゃないですか?

AさんBさん:(ちょっと首をかしげる)

岩内:あれ、感じないのかな。

Aさん:風呂上がりのビールが幸せかって言われると、ちょっと違和感がありますね。

岩内:へぇ、そうなんだ。何でだろう。ちなみに、フランス語では「幸せ」は何て言うんですか?

AさんBさん:(しばらく2人で話し合って)Bonheur……かな。

次ページ「ボヌール」はどんなときに使う?
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事