大学ミスコンは時代に合わせて形態や趣旨を変えながら、今日まで生き残り続けている。
そんななかでも、大学ミスコンが「ふつうの大学生が有名になるための登竜門」としての役割を果たしていることは、今も昔も変わらない事実だ。
しかしながら、大学ミスコンに出場した人全員が、その知名度を生かした選択をするわけではない。大多数は一般企業に就職して、表舞台からは姿を消す。
では、そんな彼女たちは社会に出てから、どのような人生を歩んでいるのだろうか。もっと言えば、果たしてミスコンの経験は就活や仕事に生きているのだろうか?
今回は、2020年のミスキャンパス関西学院(通称:ミス関学)で準グランプリを獲得し、現在は大手メーカーに勤務している松本美紅さんに話を聞いた。
14年間同じ学び舎で過ごし、交友関係は広がらず
兵庫県出身の松本さんは、小学校から大学まで関西学院で過ごした生粋の“関学生”。小学校受験のきっかけは「親の意向」だったそうだが、松本さんは見事に難関を突破し、関西学院初等部に入学。そして、中学、高校、大学も同じ学び舎で過ごした。
「小学3年生からの編入だったので計14年、関西学院に通ったんですが、小学生で知り合って大学卒業までずっと一緒に過ごしてきた友達もいたりして、関西学院での生活はすごく充実していました」
一方で、長く附属校に通うことは、交友関係の固定化を助長する側面もある。一般的に、中学や高校で外部からの入学者が来たとしても、附属校上がりの人間はどうしても同じ境遇の人間と過ごす時間が多くなるからだ。



















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