小学校から関西学院育ちの"人見知りガール"が「まさかのミスコン出場!」友人票も少ないなか、準グランプリに輝いた《逆転劇》の舞台裏

✎ 1〜 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 5 ✎ 6
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

そこからはSNS、LIVE配信ともに全力で取り組んだ。SNSでは投稿頻度を増やし、コメントには丁寧な返信を心がけて、徐々に応援してくれる人を増やしていった。LIVEでも配信時間を増やすなど、とにかくファンと積極的に交流する時間を作っていった。

また、限られた数ではあったが、イベントや撮影などで初対面の人と接する機会にも恵まれ、さまざまな価値観に触れるようになった。

「私はずっと関学で過ごしてきたので、価値観や考え方も固定化されている部分があったと思います。ミスコンでいろいろな方とお会いして、その方々の価値観を知れたのは本当に新鮮でしたし、自分と違う価値観を受け入れる柔軟性も身についた気がします」

そういった懸命な努力の結果、松本さんは徐々に他のファイナリストとの差を埋めていった。そして、最終的には見事準グランプリを獲得した。

最終審査の壇上に立つ松本さん
最終審査の壇上にて。純白のウェディングドレスがよく似合う(写真:本人提供)

ちなみに、当時のグランプリは1年前までAKB48に所属していた「元芸能人」。そのアドバンテージを考えれば、「一般人」の松本さんの準グランプリはグランプリ相当の価値があるだろう。

「準グランプリを獲れたのも嬉しかったですし、何よりミスコンを通して人見知りを克服できたことが本当によかったです。あと、それまで休日は家に引きこもってずっとゲームをしていたんですけど、ミスコン後は一人で出掛けたりするぐらい活発になったのも、出場してよかったことですね(笑)」

準グランプリを受賞した松本さん
見事、準グランプリを受賞した松本さん。はにかんだ笑顔が美しい!(写真:本人提供)

「自分を変えたい」強い意志で行動した彼女の“すごさ”

「コロナ禍」と「人見知り」という二重のハンデを背負いながらも、松本さんはミスコン活動をやりきった。2020年はコロナ1年目で緊急事態宣言の真っただ中。誰にも今後の未来が予測できないなかのミスコン挑戦は、不安のほうが大きかったに違いない。

それでも松本さんがミスコンに挑戦し、活動をやりきれたのは「自分を変えたい」という強い意志ゆえだ。

人は誰しも「自分を変えたい」と思うことはある。しかし、その気持ちを維持して行動に移し、最後まで続けられる人はどれほどいるだろうか。

次ページ就活でも第1志望の会社から内定を獲得
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事