「私は巨大な幼児」ジョニー・デップが来日会見で語った、描くことへの衝動と、ヴァネッサ・パラディとの内省的な日々

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彼は東京をアーティストにとって「挑戦」だと呼んだ。

「私の作品がここで歓迎されることは光栄だ。ここはアートとアーティストにとって、世界的に非常に重要な場所だ」

展示空間:体験を深める2つの箱

アート作品は主に2つのエリアに分かれて展示されている。

ホワイトボックス:60点以上のオリジナル絵画、スケッチ、個人的な品々が並んでいる。この空間は、30年にわたる作品が入り組んだ迷路のような自由な作りだ。ここでは、観客は実際に作品が生まれた瞬間に最も近づくことができる。

ブラックボックス:技術的な中心となる空間で、絵画に命を吹き込む360度の映像作品が上映される。TAITと共同で制作されたこの没入型構造により、アートは視覚だけでなく、感情にも訴えかける体験が約束されている。

A Bunch of Stuff ジョニー・デップ
ジョニー・デップ(左手前)へ個別インタビュー取材を行った筆者(右奥)(写真:筆者提供)

全体の体験には、「ボデガ(食料品店)」をイメージしたエントランスショップと、コンセプトカフェも含まれており、展覧会全体が充実した文化的な目的地となっている。

展示では、デップにインスピレーションを与えた人々の肖像画が目を引く。彼はイベントで、誰から影響を受けたのかについて話した。

「私にインスピレーションを与えてくれた人々の肖像画を描いた」とデップは言った。

「マーロン・ブランドは、あらゆる意味で私に限りないインスピレーションを与えてくれた。彼は公式な『巨大な幼児』であり、私も巨大な幼児だ。同様にヘディ・ラマーもそうだ。彼女は女優であったが、1940年代には非常に聡明な発明家でもあった」

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