「私は巨大な幼児」ジョニー・デップが来日会見で語った、描くことへの衝動と、ヴァネッサ・パラディとの内省的な日々

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

デップはまた、アーティストとしての自分の立場については謙虚な姿勢を見せた。

「私は、せいぜい絵を描く者以上のものであると主張するつもりはない」と、彼はインタビューを通じて何度も繰り返した。

「私は、実のところ、画家ですらない」

東京は「正直な意見」をくれる場所

デップは、この重要な展示に東京を選んだのは明確な意図があったと語った。彼はこの街を、純粋な正直さを持って接してくれるユニークな場所だと捉えており、自身のパーソナルなアートを試すのに完璧な場所だと考えている。

デップは、東京とニューヨーク、ロサンゼルス(LA)の違いについて言及した。

「ニューヨークはまあ、ああいう街だし、LAは全く違う生き物のようなものだ」と彼は笑った。「LAのほとんどの人たちは、4、5人の友人に意見を聞いてから、その友人の意見に合うように自分の意見を作るんだ」。

一方、彼は東京の違う点を強調した。アートの場合、他人の評価を待つようなことはない。

「東京では、正直な意見か、あるいは無意見かのどちらかが保証されている。人々はあなたの作品を何か感じるか、何かが響くか、そうでなければ何もないかだ。だが、『ああ、まあ悪くないね』と肩をすくめて見るような人は誰もいない。そうだろう?」

次ページ「東京」への思い
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事