また、ブラウザーアプリで表示中のサイトをエアドロ経由で送受信すると、双方のデフォルトブラウザーでそのサイトが表示された。iPhoneの場合はSafari、Pixelの場合はChromeで同じサイトをサクッと表示することが可能だ。このように、わずかながらiPhone同士のエアドロとは挙動が違うこともあるが、概ねほとんどのデータを共有できる。Pixelだからと言って、仲間外れになる心配はなくなりそうだ。
設定をワンタッチで切り替えるのショートカット
もっとも、連絡先に登録した友だちや同僚同士でしかエアドロを使っていなかった人は、Pixelとやり取りするたびに設定を変更する必要があり、少々手間がかかる。コントロールセンターで「AirDrop」を選び、設定を「すべての人」に切り替えるだけだが、それを忘れてエアドロを呼び出してしまうと、相手の端末が表示されなくなってしまう。
ワンタッチで共有できていた利便性が、少しだけ下がってしまうというわけだ。これを解決するのに役立つのが、「ショートカット」アプリだ。「ショートカット」の中には、エアドロの設定を「すべての人」に切り替えられる機能が用意されている。まずは、このショートカットを作成する。方法は次のとおりだ。
「ショートカット」アプリを開き、「すべてのショートカット」に進んでから「+」をタップ。「アクションを検索」欄に「AirDrop」と入力して、「AirDrop受信を設定」を選択する。このアクション内の青い文字をタップして、「すべての人(10分間のみ)」を選ぶと、AirDropの設定を変更するショートカットが完成する。
完成したショートカットを長押しして、共有メニューから「ホーム画面に追加」をタップすると、AirDropの設定を変更するショートカットがホーム画面上に追加される。結局はアイコンをタップしなければならないが、コントロールセンターを開いて設定を変更するよりも手っ取り早くなる。
また、ショートカットはiPhone 17シリーズなどに搭載されている「アクションボタン」に割り当てることも可能だ。これを割り当てておけば、ボタンを長押しするだけでいつでもエアドロを全公開することができる。設定変更を忘れてしまった場合も、ボタンを長押しするだけなので操作が簡単。コントロールセンターから呼び出すよりも手っ取り早い。
ほかには、ショートカットを背面タップに割り当てるという方法もある。こちらも、簡易的に設定を切り替える手段として有効だ。Pixelとのやり取りが多い人はもちろん、連絡先に登録していない相手とエアドロする機会が多い人にも、オススメの設定。素早くエアドロをしたい人は、覚えておいて損はない機能と言える。
現状ではPixel 10シリーズのみにとどまっているAndroidスマホのエアドロ対応だが、グーグルは今後、対応機種を拡大していく意向を示している。また、モデムチップを開発するクアルコムも、Pixel以外のAndroidスマホをエアドロ対応させていく方針を表明した。アップルが“バグ”として塞いでしまう可能性もあるが、グーグルの対応を支持するユーザーの声も大きい。出方によっては反発を招いてしまうおそれもあるため、すぐに塞がれるということはないはずだ。
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