同様に、AndroidのQuick Shareも「すべてのユーザー」を許可できるのは10分間に限定されている。Pixel側も設定を変更しておかなければならない点には、注意が必要だ。それでも、AirDropとQuick Shareに互換性がなかった時と比べれば、利便性は飛躍的に上がっている。今後仕様が変わっていく可能性もあるが、現時点での制限として念頭に置いておきたい。
写真や動画、録音の音声やテキストも送受信可能
では、実際にPixelとのエアドロでどのようなデータが送れるのかを試してみた。まず、画像は問題なく送受信することができた。iPhoneからPixelに送信した際の画像は、Quick Shareフォルダに格納される。Pixelの写真ビューアーはGoogleフォトアプリが標準だが、画像を確認する際には「コレクション」から「このデバイス上」を選択して、「Quick Share」フォルダを選択する。
このフォルダのバックアップを有効にしておくと、「フォト」タブ上にも画像が表示される。動画の場合も同様だ。逆に、Pixel側からiPhoneにエアドロ経由で画像を送信すると、iPhone同士などの場合と同様、「写真」アプリのライブラリに画像が追加される。
写真の場合、Pixel側でもiPhoneで付加した位置情報は表示される。また、撮影端末やレンズ情報などを記載したEXIF情報も、そのまま残ることが確認できた。逆も同様で、Pixel 10シリーズで撮った写真をiPhone上の「写真」アプリで開くと、撮影端末やレンズの焦点距離、ISO感度などがきちんと記録されたままの状態になっている。この辺の互換性は、しっかり確保されているようだ。
では、写真や動画以外を送信するとどうなるのか。まずは、iPhoneの「ボイスメモ」アプリで録音した音声をPixel 10に送信してみたが、こちらも問題なくファイルの受け渡しができた。録音が長いとデータサイズも大きくなるため、写真のように一瞬というわけにはいかないが、クラウドなどにデータをアップロードしてからダウンロードするよりは手間もかからない。



















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