【1億総貧乏時代の到来】低い金利のままインフレが世界を席巻! 貯金だけに頼る人はどんどん貧しくなる→ではどうする?

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「インフレーション」とは、お金の価値が下がって物価が上がる経済現象のこと。これについて、友人がこんな話をしてくれた。

彼女は3万円以上の冬用コートを買わないようにしているという。「20代のときにバイト代を貯めて、はじめて買ったのが冬用のコートだったの。あのとき3万円は、洋服にしては高価だった。でも、それから5年で、コート代は5万円になって、あっという間に8万円を超えちゃった。ものすごくいい生地を使っているわけでもないのに、コート1着が8万円もするなんてちょっとひどいと思わない?」だから友人は、3万円以上のコートは絶対に買わないらしい。

昔は3万円で買えたものも、時間がたつと同じ値段では買えなくなる。それだけ、3万円の価値が下がった=お金の価値が下がったということだ。同じ金額のお金を持っていても、「ものを買える力=購買力」は下がる。

インフレに対処する2つの方法

では、お金の価値が下がることで、物価が上がるインフレが訪れたとき、どうすればいいのだろうか。インフレに対処するには2つの方法がある。

1つ目は、物価の上昇率と同じだけ給料を上げること。

もちろんこの方法は、会社から「無理です」と言われてしまえば、自分ではどうしようもない。

2つ目は、投資によってインフレによるリスクを回避する方法。

「ヘッジ(Hedge)」という言葉を聞いたことがあるだろうか? ヘッジとはもともと「垣根」という意味で、金融の世界では持ち主のモノを守る垣根のように「資産を守る」という意味で使われている。もう少し具体的には、リスク要因のせいで資産に変動が生じるときに、それを避けるためにする行動や投資のことだ。物価上昇率が5%だったとして、投資で5%の収益が出せれば、資産を守ったことになる。ヘッジでインフレに備えたということだ。

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