英語での会議も、難しい用語も、空間に浮かぶ緑の文字がサポートしてくれるスマートグラス「Even G2」の実用性

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スマホアプリはスマホを見なければならないし、AirPodsライブ翻訳は相手の声が小さくなって、AIの日本語音声が大きく聞こえてくるので、完全に翻訳音声頼りになってしまう。英語でも8割ぐらいはわかるけど、残りの2割をサポートしてほしい……というような使い方には向かない。また、日本語で相手の話を聞いてしまうと、英語での切り返しが難しくなってしまう。

その点、Even G2の翻訳アプリは、英語を聞いておきながら、わからない部分だけ文字を読むという使い方も可能だ。ちょうど、映画を字幕で見ている感覚に近い。

「英語は話せるから必要ない」と思う人も多いかもしれないが、フランス語や中国語、そればかりかチェコ語や、デンマーク語だって使えるから、多くの人にとって便利なシーンはあると思う。実際、会場にいらっしゃった中国語話者の方に、中国語で話しかけてもらったが、その内容を把握できてしまう自分に不思議を感じたほどだ。これはコミュニケーションに大きな変革をもらたすに違いない。

ちなみに、現在の対応言語は29。今後、さらに増える予定。

テキスト、要約、解説で会話をサポート

英語交じりのミーティングはもちろん、日本語のミーティングでもEven G2は役に立つ。

新機能の『会話(Conversation)』を使うと、会話をテキスト化し要点を取りまとめてくれる。テキストの全文も、要点もスマホ側で閲覧できるから議事録の生成も簡単だ。

会話
新登場の『会話』機能。全文文字起こしも可能だし、要点を取りまとめてくれたり、難しい単語について解説を表示したりもしてくれる(写真:Even Realities)

もちろん、これも今どきスマホアプリで可能ではあるが、グラス型デバイスでさりげなく行えるところがキモ。ちなみに、テキスト化はされるが、プライバシーに配慮して音声の録音はされない。

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