英語での会議も、難しい用語も、空間に浮かぶ緑の文字がサポートしてくれるスマートグラス「Even G2」の実用性

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その実、このEven G2は、目の前の空間に640×350ピクセルまでのグリーンの文字を表示できる。両目に表示されるから奥行きを表現できて空間に浮かんでいるように見えるのだ。「今どき単色表示?」と思われるかもしれないが、使ってみると、実際のリアル空間での視野を大切にして、表示は追加情報として利用するならそれで十分だと気がつく。

同時に発売されるEven R1というスマートリングにタッチすることで、操作することもできる。

Even G2
重量はわずか36gと一般的な眼鏡と同等だが、卓越した機能を持つ(筆者撮影)

音声を翻訳して、文字で表示してくれる

数多くの機能があるが、わかりやすい機能から解説していこう。

筆者が大きなメリットを感じたのは『翻訳』アプリ。

英語の音声を聞いたら、日本語の文字で表示される。英語→日本語は、語順の関係もあって話し終わってから数秒のラグがあって変換されるが、相手が会話するつもりでいる限りは(事情を理解して待ってくれるなら)十分実用的な速度だ。

会話
相手の言語を翻訳して文字表示する。スマホでこちらの話を翻訳することも可能なので、双方向の会話が成立する(写真:Even Realities)

最近は、スマホアプリにも同等の機能があるし、AirPodsの『ライブ翻訳』などもあるが、普通に相手を見ながら会話しつつ、わからなかった表現だけ、Even G2の翻訳を見るという使い方ができるのが便利。

筆者は、英語が不得手なのに海外の方の取材をすることが多いのだが(多くの場合、通訳の方をご用意いただいているが、自分で会話しなければならないこともある)、スマホアプリやAirPodsのライブ翻訳より実用性を感じた。

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