睡眠不足が認知症と死亡リスクを高める! 《"自称ショートスリーパー"は慢性的な睡眠不足なだけ》長生きしたいなら「7時間寝る」がいい理由

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睡眠と寿命の関係については、世界各国で数多くの研究が行われています。総じて、睡眠時間が短すぎても長すぎても、死亡リスクが高くなることが報告されています

その代表例が、2010年に英国ケンブリッジ大学の研究者も参加した国際研究チームが発表した「メタ解析」と呼ばれる研究です。この解析では、世界各国で行われた16件の研究、計138万人以上のデータを統合し、睡眠時間と死亡率の関係を調べました。

結果は明確で、睡眠時間が6時間未満の人は死亡リスクが約12%増加し、逆に9時間以上の人では約30%増加していました。つまり、睡眠時間が短すぎても長すぎても寿命は縮むという「U字形」の関係が示されたのです。

7時間前後が死亡リスクが低い

さらに、2016年に中国・青島大学の研究グループが、7時間睡眠を基準に、睡眠時間と死亡リスクの変化を1時間刻みで分析しています。

その結果、4時間睡眠でリスクは約7%増、5時間で約4%増、逆に8時間で約7%増、9時間では約21%増、10時間では約37%増と、睡眠時間が基準から離れるほどリスクが上昇することが具体的な数値で示されました(図)。

睡眠グラフ
睡眠時間と死亡リスク(画像:『ぐっすり! 1万人を治療した専門医が教える最強の睡眠メソッド』より)

この結果は、最も死亡リスクが低いのは7時間前後であることを強く裏付けています。

「9時間以上眠るとリスクが高まる」という結果に驚く方もいるかもしれません。一般的に推奨される睡眠時間は7〜9時間とされることが多いため、不思議に感じるでしょう。

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