睡眠不足が認知症と死亡リスクを高める! 《"自称ショートスリーパー"は慢性的な睡眠不足なだけ》長生きしたいなら「7時間寝る」がいい理由
また、ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジとフランス国立健康医学研究所が共同で行った25年間の追跡研究では、50〜70代を対象に睡眠時間と認知症発症リスクを分析しました。
その結果、睡眠時間が6時間未満の人は、7時間以上眠る人に比べて認知症発症リスクが約30%高く、性別や生活習慣、健康状態などを調整しても、この傾向は変わらないことがわかりました。
さらに、2025年にインペリアル・カレッジ・ロンドンの研究グループが、遺伝子を手がかりに睡眠と脳機能の関係を調べたところ、7時間未満の短時間睡眠そのものが、認知機能低下を引き起こす原因の一つである可能性が高いことが判明しました。
適切な睡眠時間は個人差がありますが、一般的には7〜9時間が推奨されます。「7時間も眠れない」「そんなに寝る時間がない」と感じる人も、まずは意識を変えることから始めましょう。
ショートスリーパーを目指すのは危険
本当に短時間睡眠でも健康を保てる「ショートスリーパー」は遺伝で決まるもので、ごくまれです。「自称ショートスリーパー」の実態は、単なる慢性的な睡眠不足です。
自分の睡眠が不足していることを自覚しにくいのも慢性的な睡眠不足の特徴であることを思い出してください。
「自称ショートスリーパー」は、無理に睡眠を削っているのに、「自分は大丈夫」と思い込んでしまっている人なのかもしれないのです。認知症予防の意味からも、ショートスリーパーを目指すことは大変危険な行為と言えます。もう一度、睡眠の大切さをしっかりと認識していただきたいと思います。



















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