「ロマンありすぎ」「中島みゆきが歌ってた」 計画に遅れも…《黒部宇奈月キャニオンルート》早ければ2026年に一般開放! いったい何がすごい?
筆者は以前、「黒部宇奈月キャニオンルート」が一般には非公開であった当時、関西電力主催の施設見学ツアーに応募し、抽選で10倍以上の倍率を勝ち抜き参加したことがあります。早ければ来年に一般開放となる、このルートを先取りしてみましょう。
スタートは、立山黒部アルペンルートの出発点でもある、長野県のJR信濃大町駅。ここからバスで扇沢へ。扇沢から黒部ダムまで、「トロリーバス」という、ガソリンを使わず、架線でトンネル内を走るバスが運行していました(18年に廃止。現在は電気バスに置き換え)。
この区間は、通称「関電トンネル」と呼ばれ、1956年に着工。『黒部の太陽』での工事シーンのハイライトとなったこの場所は、掘削工事の途中に「破砕帯」という地層に行き当たり、大量の地下水と土砂が噴き出すなど、その工事は難航を極めたといいます。
大工事の末に完成した「関電トンネル」を、トロリーバスは快適に乗客を運び、約15分で黒部ダムに到着。まさに、「線路のない路面電車」という感じで不思議な乗り心地だったと記憶しています。
向かうのは、『黒部の太陽』が描いた「くろよん」
筆者が参加したツアーは、ここで現地集合となっていました。ツアーの出発点であるトンネルの入り口には、『黒部の太陽』を記念した石原裕次郎さんのレリーフがありました。
黒部ダムは、長さ492mのウィングを持つ巨大なダムで、えん堤の高さは186mと日本一の高さを誇ります。特に毎秒10トン以上の「観光放水」と呼ばれる大量の放水は、黒部ダムを象徴する圧巻の光景です(現在は冬季休業で終了)。



















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